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2015年04月11日

“an egg”は「あんえっぐ」ではない

今回は初歩的な発音の話。

日本語の「ん」はローマ字では n と書くことが多い。しかし、少なくともヘボン式では「乾杯(かんぱい)」は kampai と書かれる。もう少し正確に言うと、直後が b p m のいずれかである場合に、n のかわりに m が使われる。

ヘボン式ローマ字にそういうルールがあるのは、それは実際の発音がそうだからだ。もっとも、「実際の発音」としては、他にも区別すべきものがある。

実は日本語の場合、「ん」で表される音にはだいたい次の4種類がある。
(※あくまでも「だいたい」であって音声学的に正確な説明ではない。)

 [n] … 直後が [t] [d] [n]  例:音読(おんどく)
 [ŋ] … 直後が [k] [g]  例:音楽(おんがく)
 [m] … 直後が [b] [p] [m]  例:音波(おんぱ)
 [ɴ] … その他(語末も)  例:音域(おんいき)

ヘボン式ローマ字では、[m] のみが発音どおり m と書かれ、その他の場合はすべて n と書かれていることになる。

さて、ここからは英語の発音。

英語の発音に不慣れな人(大半の中高生はそうであろう)に an egg を発音させるとしよう。これは "「ん」の直後に母音" というパターンになっているから、たいていの人は日本語の発音ルールに従って上記ルール最後の [ɴ] を使おうとする。その結果、「あんえっぐ」のような発音になる。

もちろんこれは英語的な発音ではない。実は日本語でよく使われる [ɴ] は英語には存在せず、英米人はかわりに [n] を使う。そのため、an egg は「あねっぐ」に近い発音になる。

つまり、[ɴ] のかわりに [n] を使うようにしないと英語らしい発音にはならない、ということになる。



posted by 物好鬼 at 04:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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