私の場合、酷使したい本についてはカバーを外すことが多い。これは黒川康正氏が『資格三冠王』で勧めていたから。だが、カバーを付けたまま熟読した本も私の手元に何冊かあるので、カバーを外すことが必須とまでは言えない。それでも「この本の寿命は俺の手で全うさせるぞ!」という意思表示にはなる。
そういえば、カバーをとったときの表紙が水分に弱い作りになっていることが多い。『DUO 3.0』や『速読速聴・英単語』シリーズなどは数少ない例外だ。私の『英文構造図』第3版は最初からカバーがないが、そのかわり表紙はつや消しのコートを選んだ。酷使してもらうことを前提に作ってあるのだ。
では、水分に弱い表紙についてはどうするかというと、市販のフィルムを貼るとよい。私の場合、これも黒川氏の勧めで「フィルムルックス」という製品を浪人時代から使っているが、類似品でも大丈夫だと思う。大きめの本にうまく貼るには多少のテクが要るが、そういうことは失敗しながら覚えるのがよい。