(1) 新刊 『英文構造図』(第3版) 大好評発売中!
  10265528_10152449507841816_3640753823111937564_o.jpg
(2) 英文構造図の詳細は 公式サイト をご覧ください。
(3) ブログ記事の体系的閲覧には 目次一覧 をご利用ください。

2013年02月05日

英語上達の理論と実践−−遅ればせながら今年の抱負

外国語のしかるべき学び方(それを「王道」と呼ぶかどうかは別にして)については、いろいろな人の意見を参考にしながら自分なりに考えてきた。その点は、特別な才能を持たない人間の特権かもしれないとすら思っている(才能ある人はあまり悩まないのだ)。

ただ、「いろいろな人の意見」とは言っても、それらを何らの指針もなしに収集したのでは収拾が付かない(駄洒落です)。これを防ぐために必要なのが、「技の過程的構造」とそれを踏まえた「上達の過程的構造」とを究明する作業である(cf. 南郷継正『武道への道』(三一新書版)p.295)。

南郷の技論・認識論・上達論については、現在の私は<やや>批判的なスタンスを取るようになっているが、それでも先行研究の一つとしては今でも極めて有意義な理論であると考えている(知らない人は是非学んでみるべし)。

と同時に私は、三浦つとむの「言語過程説」およびそれをもとにした「非線形言語モデル」(池原悟)、代数多様体論と束論に基づいた発見的学習論(佐野千遥 a.k.a. アルベルト湯川)、第二言語習得論や学習心理学で提起された各種モデル(門田修平ほか多数)も適宜参照・対比している。もちろん、長崎玄弥・種田輝豊をはじめとして、多数の実践家・研究家による主張も積極的に参照しているが、残念ながら断片的なものが多いように思う。

さて、この「参照・対比」の際に忘れてはならないのが、

 「英語について考えるときは、英語以外の言語についても考える」
 「語学について考えるときは、他分野の学習についても考える」
 「(狭義の)学習について考えるときは、記憶についても考える」
 「アタマについて考えるときは、ココロについても考える」
 「認識について考えるときは、身体についても考える」
 「主体について考えるときは、客体についても考える」

という姿勢である。つまり、「何について考えるときでも、常にヨリ大きな枠組みの中に位置づけて考える」ということであり、専門バカになってはならない理由がここにある。

蛇足として、「学習者には個人差があり、最適な方法も一人ひとり異なる」という考え方について一言しておく。これは確かに事実ではあるが、そういった個別性・特殊性がどのように生じるのかということも究明される必要がある。端的には、「具体的方法」と「方法論」とは異なるということであり、これも上記「何について考えるときでも、常にヨリ大きな枠組みの中に位置づけて考える」の一例である。ゆえに、さまざまな具体的方法を的確に位置づけるには、個別性・特殊性を捨象した一般的構造というものを仮説的にでも措定しておくことが不可欠な前提とされるのである。

私のスタンスはおおよそ以上のようなものであるが、幸か不幸か「私自身が結果を出す」という大仕事が残っている。学び方(語学に限定しない)の一般的構造の措定がようやくにして一区切り付こうとしている状況であることを考えると、その「大仕事」にそれなりのメドを付けることを今年の目標とすべきなのであろう。

以上、「今年の抱負」としては1カ月遅れであるが、旧暦の元日(来週の日曜)には間に合ったように思う(笑)。



posted by 物好鬼 at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 現在の英語学習計画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。