試験の内容は、リンク先によると、
1. 以下のような簡単な質問を4、5問われます。
What is your name? 【 → My name is (your name).】
What is the date today? 【 → Today is ( month )(date), (year ).】
Where are you from? 【 → I'm from (Osaka).】
(発言内容の審査ではなく発音チェックのための質問です。)
2. アルファベットをゆっくりと読み上げます。
3. 初見の英文を30秒間黙読した後、音読します。
4. 次の文章の中から当日指定される部分を読み上げます。(所要時間:1分間程度)
となっている。4にある「次の文章」というのは、Oscar Wilde の初期の作品「The Selfish Giant」のことで、150語程度の範囲が指定されるらしい。上記サイトで全文が入手できる。
試験会場では全ての音声が録音され、「訓練を受けた審査員が複数名で音素の発音、リズム、イントネーションなどの側面から細かくチェック」して、1級〜5級のランク付けがなされるという。
検定料は4200円(学生は3000円)で、上記サイトから申し込む。締切は来週月曜(19日)。写真付きの身分証明書を持っていない場合は、写真付きの住基カードを作るとよい(月曜日に申請すれば金曜日までには受け取れるはず)。
せっかくの機会でもあるので、私も受験してみることにした。正直、ちょっと割高な気もするが、貴重な機会であるのは間違いない。
具体的には、
(1)『日本人のための英語発音完全教本』等による知識レベルでの確認
(2)「The Selfish Giant」の音読練習
(3) いくつかの具体的素材の反復による訓練
を軸に行っている。
まず (1) は、手元にある数冊の関連書のうち、解説が最も詳しい。必ずしも同意できない部分も残っているが、最大限活用しようと思っている。もちろん、適宜他書も併用している。
次の (2) は検定の共通課題なので、当然であろう。
(3) を行う理由は2つある。一つは、(2) に対応する音声素材を持ち合わせていない(ネットで検索すると何種類か聴けるが…)こと。もう一つは、「初見の英文を30秒間黙読した後、音読」への対策である。
発言や音読に際しては「発音」だけでなくアクセントやイントネーションやリズムなども(ひょっとすると声色とかも?)問われるわけだが、それには文の構造や内容(強調すべき部分とか)について的確に判断することが求められる。課題文については練習時間が持てるが、「初見の英文」に関しては30秒しか与えられない。
つまり、音声面を訓練するときには、普段から文の構造や内容に注意して行う必要があるということだ。そのため、上記 (3) に関しては、ごく少量の素材を1000回以上反復することで質的なレベルアップを図るように心掛けた。今更ながら新しい「気付き」もたくさん得られ、非常に役立った。
言うまでもないことだが、構造理解に関しては私自身が開発した英文構造図がものすごく役立っている。リンク先に詳細が書かれているので、まだの方は是非参照されたい。
今回の受験は、高3の頃に始めた発音学習(今年で30年目)の総決算だと考えている。それだけに1級以外の結果は想定していないが、「約1ヶ月後に認定級の発表ともに、今後の発音学習に役立てていただける個別レポートをお届けいたします」(ここ参照)とのことなので、個人的にはそれを楽しみにしている。