理由はこうだ。簡単のため、前半と後半に2分割して覚える場合を考える。
まず、仮に前半を先に覚えた場合、その時点では
前半:記憶が強い
後半:記憶が弱い
であるが、この状態で前から再生しようとすると、前半は記憶が強い上にスタート直後だから簡単に再生できるが、その間に後半の(ただでさえ弱い)記憶がかなり弱くなり、再生しづらくなる。
逆に、後半を先に覚えた場合、その時点では
前半:記憶が弱い
後半:記憶が強い
であるが、この状態で前から再生しようとすると、前半は記憶が弱いもののスタート直後なので大きな困難なく再生でき、後半は(元々記憶が強いから)記憶が少しぐらい弱まってもやはり大きな困難なく再生できる。
この点について指摘したものは、管見内で3冊ある。古い方から順に
吉『英語超独学法』pp.78-81
新崎・高橋『眠った英語を呼び覚ます』pp.23-26(-47)
三宅『いつでもやる気の英語勉強法』p.87
なかでも『眠った〜』は20ページ以上にわたる実践編付きであり、長文までトライさせてもらえる(私はやってない〜♪)。
この方法は、慣れた英文よりも、不慣れなもの(今の私なら独文)を学ぶときにヨリ役立つように思う。