米音の場合、'ar' は母音の後に舌を巻いてR音性を付加する。そしてこの種のRは「R音性母音」などと呼ばれ、母音の一種とされる。つまり、全体としては二重母音になる。(英音ではそのまま伸ばすので長母音になる。)
一方、'er' は最初からR音性を帯びているので、米音でも長母音となる。(英音ではR音性なしの長母音になる。)
さて、仕事帰りに丸善本店(オアゾ)に寄って発音関連の教材を片っ端から漁ってみたところ、'ar' を長母音であるかのように説明しているものと、'er' を二重母音であるかのように説明しているものとが、それぞれ1冊見つかった。それ以外に、説明が大ざっぱすぎて判定不可能なものも1、2冊あった。
それらの中には有名な教材も含まれているが、いずれも一般学習者向けに書かれたものである。表題に「音声学」という語を含む教材については(店内にあった10冊程度に関する限り)全て正確な説明がなされていた。なので、一般学習者向けの教材を選ぶ場合には、そのあたりに少し注意が必要である。
なお、研究社の英和辞典には昔から発音解説の付録があるが、これはシンプルながらとてもよくできていると思う。専用のCDもある↓ので、安くあげたい人にはオススメである。
画面上部の英文構造図作成ツールと『図でわかる英文の構造』(初版)もヨロシク!