肝心の目次構成だが、だいたい
T 英文構造図とは
U 5文型の基本
V 5文型の応用
W 各種の構文
X 複雑な事例
といった感じになる予定である。
このうち「T」は導入なのでともかくとして、その次の「U」「V」はとにかく分かりやすいものにするつもりである。英語が苦手な方でも、「V」までやれば『FOREST』はもちろん『ロイヤル英文法』などの分厚い文法書にも自力で取り組めるようになることを目指している。
また「W」においては、名著『物理数学の直観的方法』の構文版たるべく、多くの人が躓く厄介な構文を、誰にでも直観的に理解できるように解説したいと考えている。
最後の「X」においては、センター試験や東大入試の過去問までも含め、実戦的な事例にシッカリ対応できるような内容にするつもりである。
肝心の分かりやすさであるが、その点については、これまでにない大きな可能性を感じている。
たとえば本ブログの「英文構造図(手書き)と簡易構造図(PC)の比較」を見ていただければお分かりのように、この夏に開発した(そして今でもグレードアップ中の)PC版構造図は、非常に綺麗なだけでなく、とても分かりやすいものになっている。今回は更に複数の図を対照表示するなどの工夫を加えることで、これまでにない(そして他のどの教材にもない)分かりやすさを実現しつつある。
具体的な見栄えについてはまだ現物をお見せできる段階にはないが、作成している私自身が嬉しくなるくらいのレベルであることは記しておきたい。
近日中の発売を目指して執筆しているところなので、是非ご期待いただきたい。
本文中で触れた『物理数学の直観的方法』は、全ての理系学生に奨めたい、とんでもない本である(トンデモ本ではない)。私も9月下旬に「普及版」を近所の書店で見つけ、衝動的に購入した。
「直観的」という語にたがわず、非常に読みやすく分かりやすい本なので、学生時代に数学で苦しんだ私もあっという間に読み終わってしまった。正直なところ、学生時代に読んでおけば、現在とは全然違う道を歩んでいたかもしれないな、とすら思うくらいである。
この本は、理系の学生の間では知る人ぞ知る名著であった(私も存在だけは随分昔から知っていた)のだが、今回ようやくにして天下のブルーバックスの1冊となった。今後はこれまで以上に多くの理系学生を救ってくれるのではないかと期待している。
あと、これは今回の「普及版への序文」を読んで知ったのだが、この本も24年前の初版は自費出版だったのだそうだ。お金がなくて広告には1円も使うことができなかったのに、爆発的に売れたのだという。私も是非それにあやかりたいと考えているところである。