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2006年08月07日

単語記憶の方略(ボツ)

 唐突かも知れないが、記憶一般としては次の2つの問題を区別する必要がある。

  ・どのような像を形成するか
  ・その像をどうやって定着させるか

 しかし、市販されている記憶術の本などでは、区別されていないことが多いようだ。

 さて、第一の「どのような像を形成するか」であるが、「英単語=訳語」のような2項結合型の記憶の場合、基本的に以下の3つの像に分けて考えることができる。

  ・左辺そのもの
  ・右辺そのもの
  ・両者の連結

 最初の2つが分かりにくいかも知れないので説明しておく。例えば人の名前と顔を一致させる場合を考えていただきたい。顔に見覚えがある場合とそうでない場合とを比べると、当然のことながら顔に見覚えがある場合のほうが名前との結合はしやすい。これは英単語の場合も同様で、英単語そのものについて見覚え・聞き覚えがある状態を先に作っておいたほうが、意味との関連を記憶するときの負担が少なくなるのだ。

 もっとも、各辺が比較的簡単なものである場合には、上の3つを一度に片付けてしまうことも充分可能ではある。実際、大半の英単語については、非常に簡単な方法で攻略することができる。それは、

  英単語と訳語とをまとめて、あたかも一語であるかのように扱う

という方法である。例えば「planet惑星」のような感じだ。間は空けずに読む。

 この方法は薬袋善郎『薬袋式英単語暗記法』、池田和弘『英単語が面白いほど記憶できる法』シリーズ、柴田バネッサ『はじめてのウイスパリング同時通訳』等によって提唱されている(著作は現在も入手可能)であるが、実は星野隆明『ビートびーと英語術』で20年以上も前に紹介されている。


 具体的には以下のようにする(ことにした)。

 まず、小さめのノートをたくさん用意する。携帯の便を考えるとあまり大きすぎないほうがよいが、あまり拘る必要はないであろう。私の場合は文庫本くらいの大きさの、1ページ12行のものを25冊ほど購入した(計3000円也)。

 最初のページは凡例などを書くことにして、次のページから本文とする。

 各見開きの内容であるが、左ページの左半分を英単語欄、右半分を訳語欄とする。読むときは英単語と訳語とを続けて読むわけだが、ノートへの記入はあくまで切り離されたかたちのままとする。後で想起チェックをするときにも使えるようにするためだ。

 その際、訳語は2つ以上並べることも可能だが、数が多すぎる場合は無理をせず、複数の項目に分割して扱う。

 なお、訳語は教材に書かれているものをそのまま書き写してもよいが、必要に応じて辞書の助けを借りることとする。というのは、例文中と見出し語欄とで違った訳語があてられている教材もあるからだ。


 これで記憶すべき情報が一応そろったことになるが、これだけではあまり覚えやすくはない。というのは、記憶のための「引っかかり」がないからだ。そこで、右ページをその目的で使用する。内容は「引っかかり」になれば何でもよい。語源はもちろん、語呂合わせでもかまわない。具体的な使い方でもよい。むしろ一見馬鹿らしそうな内容のほうが印象に残るものだ。だから些細な思いつきでもどんどん書いておいたほうがよい。


 ここまでがノート(像の元ネタ)の作り方である。次は使い方だ。

 まずは「英単語+訳語」を音読する。右ページに書かれたメモも参考にする。1つずつ口慣らしをした後に、1ページ分(私の場合は12語)をまとめて反復する。この段階では、とりたてて覚えようとしなくてもよい。むしろ大事なのは、しかるべき「像」を頭の中に正確にハッキリと思い浮かべることを心掛けて、丁寧に反復することだ。この反復によって一応の定着が達成されるはずだ。初日はこれで充分であろう。実行した日付などを余白に記録して完了する。

 翌日からは復習となる(冒頭に掲げた第二の点)。この段階では、英単語を見ながら訳語を再生していく。それも、どんどんスピードアップしていくようにする。長崎玄弥氏の「秒速学習法」だ。

 最初は1ページ(=12語)程度から始め、10ページ(=120語)程度の再生が一気にできるようになるまで積み上げていく。ある程度スラスラできるようになったら時間を計り、新記録が出るたびにノートの余白に記録しておく。これが達成感を強めてくれるはずだ。想起スピードの目標は1語1秒。10ページ(=120語)なら120秒、つまり2分とする。

 復習のタイミングとしては、翌日・3日後・1週間後・1ヶ月後を目安とすればよかろう。もちろん秒速学習法は時間がかからないから、漸進的分習法(スイッチフルバック方式)で進めてもよい。少なくとも、復習はマメにやったほうがよい。もちろん復習するたびに日付を記録しておく。


 以上が概略である。言うまでもないが、この方法は英単語以外の暗記物に幅広く利用可能なものだ。

 今のところ、1日あたりのノルマは決めていないが、最初は少なめ(12語か24語)から始め、徐々に頭を慣らしていくようにしたい。最終的には1日300語くらいこなせるようになれば文句なしだ。


 あとは、実践あるのみ。経過はここで報告することとしたい。(今日は試行するだけで終わってしまった。m(_ _)m )


(追記 on 翌日)
ノートの上余白には日付や暗唱タイム、下余白には素材の出典を記すことにした。
辞書を引く時間も惜しい気がしてきた。


※この項目はボツ。新版はこちら


posted by 物好鬼 at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ボキャビルの方法論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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