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2011年02月20日

2秒以内に言えることは記憶しやすい

日常生活の中で、ちょっとした文字列や数列を短時間だけ覚えることがあると思う。例えば電話番号をダイヤルし終わるまで口ずさみながら覚えておく、といったことだ。

一度に何文字・何ケタまで処理できるかは個人差があるが、心理学者によると、文字数・ケタ数よりも時間のほうが大切であるらしい。制限時間は約2秒なので、その間に言えるかどうかで大きな違いが生じる。同じ文字数・ケタ数でも、スラスラ言える人とそうじゃない人とでは、覚えやすさに違いが出てくるわけだ。

このことはもちろん英語の例文についても言える。

手元の教材から適当な例文を見つけて覚えるとしよう。大事なのは、いきなり暗唱しようとするのではなく、まずはマイペースでよいから何度も音読して、口がスムーズに動くようにすることである。それで2秒以内に読めるようになってから、ソラで反復するのだ。
※文が長すぎる場合は適宜分割して覚えてから合成すればよい。

私の場合は有名なクジラの公式“A whale is no more a fish than a horse is.”を利用した。早口言葉のように言えば何とか2秒以内に収まるので、それができるようになってから何度かソラで言ってみた。そしたら、それまでは苦手意識があって覚えられなかったこの構文が、いとも簡単に覚えられたのだ。実に痛快な経験だった。

こうやって一応覚えたら、クイックリスポンス(課題リストを作って即座に思い出せるようにする)に取り組むことで、ほどなく長期記憶に移行させることができるはずだ。

これは非常にシンプルで、また他の覚え方とも併用できるものなので、記憶方法にあれこれ悩んでいる人は、試してみる価値があるのではないかと思う。いずれにしても、記憶力を向上させようと思ったら、記憶することから逃げていてはいけないのだから。
posted by 物好鬼 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 例文そのものの学び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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