素材としては『英語は10回読めばモノになる!』を使用している。手持ちの素材をいろいろ聞き比べた結果として選んだものだが、幸か不幸か著者の意図とは異なる使い方をすることになった。
付属CDは44分29秒。文章は30本載っている。1本あたり90秒弱といったところか。
開始して2〜3日経つが、今のところ最初の1本から進んでいない。テキストはバッグに入れっぱなしにしていて、全然(スクリプトも語釈も解説も)参照していない。かなりやさしい内容の文章なので知らない単語は全然ないのだが、それでも一つひとつの音まで確実に聴き取れるようになるまで継続しようと思って反復したのだ。A-Bリピートは使わなかったが、クイックリプレイは何度か使った。
今日の夕方、会社からの帰り道でだいたい満足できるところまで達したと感じたので、もう一つの機能である再生スピードコントロールを使ってみることにした。まずは試しに1.5倍速にしてみたところ、意外にも全然問題なく聴き取れた。そこで今度は2倍速にした。さすがに1.5倍速よりは速く感じたが、特に難しいとは感じなかった。それで2倍速のまましばらく聴き続けた。
ここでノーマルスピードに戻してみると、「あれ、こんなに遅かったっけ?」という感じがした。これは「インターチェンジ効果」として知られているものだ。
ついでなので今度は半分のスピードにしてみた。さすがによく聴き取れる。まあ、当たり前だが。
さて、ハイスピードで頑張ったあとに元に戻すと実際以上に遅く感じるわけだが、喜ぶのはまだ早いらしい。というのは、ここでシャドーイングをしてみても、別にラクになるわけではないからだ。おそらく、この段階では処理速度自体が本当にアップしているわけではなく、あくまでも主観的なものでしかないということなのだろう。しかし、この訓練を継続したらどうなるのか? それは、明日以降の実験課題としたい。
なお、理論面については『シャドーイングと音読の科学』を参照している。