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2011年01月29日

結果よりもプロセスを習得せよ(いろいろな例文の暗唱・その2)

前回はいろいろな種類の例文を、自分なりのノウハウを使って覚えたわけだが、あれから約1週間になる。その後はというと、新しく購入したWalkmanに100枚くらいのCDをダビングするのに忙しく、先週紹介した例文たちは完全に放置していたのである。それでどうなったか?

全部完全に覚えていた! それもスムーズに再現できたのである。

いくつかあった中でも、先週のD、つまり

“It seemed likely that the waste buried in the drained swamps would contaminate the soil, but that information was withheld from area residents.”(『ALL IN ONE 4th Edition』p.180)

については、冒頭の3語だけをヒントにして思い出してみた。結果は興味深いものとなった。

まず文の内容を思い出そうとしたのだが、これは30秒から1分くらいかかっただろうか。先週時点でもスムーズに思い出せなかったものを1週間完璧に放置していたのだから無理もない。それでも構造図をイメージしているうちに、徐々に全体像を思い出すことができた。

次は、その内容から英文を再現してみた。これは、驚くなかれ、先週時点よりもはるかにスムーズにできたのである。やや意外なことではあったが、何もしない1週間で頭に定着したということなのだろう。これは心理学ではよく言われることである。

今回の結果をどう評価するかだが、私としてはほぼ理想的なものだと考えている。

言いたい内容というのは現場で考えつくものだから、問題は、その内容から出力(口に出す)までのプロセスである。である以上、例文学習の真の目的は、そのプロセスで要求される<知識と能力>を習得することである。

言い換えれば、「内容から例文を再現する」という部分さえスムーズにできればよい、ということである。以前にも書いたが、「例文学習」とは言っても、習得すべきなのは例文そのものではないのである(この点を誤解している人があまりにも多い気がする)。

今回の実験から言えるのは、私の新しいノウハウにはかなりの効果があるということである。今後は更に多くの例文で実践を積み重ね、実績を確かなものにしていきたい。

蛇足であるが、語学は体で覚える面が強いものなので、音読や再現を何度も何度も繰り返すことはもちろん大切である。ただし、闇雲に反復するのではムダが多くなりすぎる。私の方法を使うと、そのムダが明確になるので、これまでより少ない反復回数で同じ成果が出るのである。

それは、この方法が学習のポイントをついているからである。時間を見つけて他分野の学習にも役立てていきたいと思う。
posted by 物好鬼 at 13:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 例文そのものの学び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Posted by 履歴書の書き方の見本 at 2011年10月19日 13:01
コメントいただきありがとうございます。
励みになります。
また何かありましたら、よろしくお願いいたします。
Posted by 物好鬼 at 2011年10月19日 14:09
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