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2011年01月23日

いろいろな例文の暗唱

中尾『英作文』をやっている最中ではあるのだが、ここ1週間ほどは例文学習の更なる効率化について、ノートの作り方も含めて、アーデモナイコーデモナイと工夫している。そのために、いろいろなタイプの例文を覚えてみた。以下はその報告。

@“Why should you worry about what others say?”(『英作文』p.166)

これは語句も構造も慣れたものだけなので、簡単に記憶できた。1週間経った現在でもスラスラ言える。

A“You may go to the movies on Sunday provided that you finish all your work by Saturday.”(『英作文』p.222)

これは@よりずっと長いが、構造図を描いたら簡単に再現できるようになった。1週間経った現在でもスラスラ言える。

B“Her father bequeathed her sundry curios.”(『究極の英単語 Vol.4』p.396)

文法的には簡単(単なるSVOO)だが、難しい単語が3つ含まれている(うち2つは初見)。試しに構造図を描いてみたら、2〜3回の音読で再現できるようになった。1週間経った現在でも正確に覚えている。新出の2語はまだ再現に手間取るので、それについては重点的なケアが必要だろう。

C“She deduced that the bacterial mutation was attributable to a certain digestive enzyme.”(『究極の英単語 Vol.4』p.118)

未知語の数が更に多く、構造もやや複雑でちょっと長い(13語)。しかし、経過はBと同様だった。構造図さえ描けば、このくらいの長さは問題にならないようだ。

ここで、単語だけいくつか覚えてみた。具体的には“subversion”, “overthrow”, “conspiracy”, “betrayal”, “espionage”, “sabotage”の6つ。(後藤守『留学の英単語』p.172)

意味的な関連はあるにしても、やはり例文という支えがないと覚えづらく感じる。ヒントがあれば思い出せるという程度にはすぐに達したが、それ以上は手間取りそうなので、今回はペンディングとした。

ここまでの例文と他数例を素材にして、ノートの作り方と使い方をいろいろ工夫してみた。それを5日くらいやって優劣の比較がだいたい完了したところで、極めつけというべき例文に挑戦した(昨日)。

D“It seemed likely that the waste buried in the drained swamps would contaminate the soil, but that information was withheld from area residents.”(『ALL IN ONE 4th Edition』p.180)

23語から成る、構造的にもそれなりに複雑な文。おまけに、知っていてもあまり馴染んでいない語句がいくつか含まれている。しかし、構造図を描いてみたら、最初の1回は失敗(単語1つ失念)したものの、2回目で暗唱できた。ただし、文の内容がややこしいので、ソラでやろうとすると、思い出すのに時間がかかる。不慣れな語句については尚更である。1週間後にどうなるかはまだ分からない。

ここまでの例からも分かるように、語句は単独で覚えるよりも、他の語句とのつながりを持たせた状態(特に文というかたち)のほうが覚えやすい。また、例文の理解と記憶に関しては、未知の語句が複数含まれている場合も含め、構造図の利用が非常に効果的である。

以上の実験を通して、例文学習を更に効率化する方法がほぼ固まったように思う。しばらくは『英作文』で実践を重ね、確信が持てた時点で詳細(今回はワザと伏せてある)を発表したいと考えている。

posted by 物好鬼 at 01:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 例文そのものの学び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ただノートに例文を書くのでなく、何回もそれを読んで覚えこむのがいいのかなと思いました。
Posted by やかん at 2011年01月24日 06:31
それはもちろんです。ただ、何度も繰り返すというだけでは他の人と同じ成果しか上がりませんから、繰り返しの回数を減らせるよう、いろいろ工夫しているわけです。
Posted by 物好鬼 at 2011年01月24日 07:02
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