では、どんな教材を使うか。買ったまま活用できていない教材が私の手元にはたくさんあるから、それらのどれかを使うというのが最も自然な考え方だろう。しかし、問題なのは「どれを使うか」よりもむしろ「どう使うか」なのではないだろうか。
しばらく前に「英文構造図」についてあれこれ工夫していたとき、いろいろな文法書を興味深く読むことができた。もちろん理解も深まったし、記憶への定着率も高かった。私という人間は、このように主体的な目的・目標がないと、他人が書いた本にのめり込むことが難しい性分のようだ(要するに自分勝手なのだろう)。だから今回も、テーマはあくまでも自分中心に設定し、各種の教材は参考書やチェックリストとして利用するようにしたい。
課題としては次のようなものを考えている。
@単文レベル
S+V
・文型そのもの
・4文×12時制(長崎式48型)
・立場の入れ替え(転換練習)
・各パーツの置換
・主語の複雑化(等位接続詞による並列、前置詞句による修飾)
・動詞に対する副詞による修飾
・動詞に対する前置詞句による修飾
・S+V+A
・前置詞句内の複雑化、前置詞句の累加
・複数の修飾の併用
※以下、ドリルのテーマは未詳(これから具体化していく)
S+V(一般動詞)+C
・文型そのもの(一般動詞)
・文型そのもの(be動詞)
・S+be+C+A
S+V+O
・文型そのもの
・受動態
・S+V+O+A
S+V+O+O
・文型そのもの
・S+V+O to/for Oへの書き換え
・受動態
S+V+O+C
・SVO型
・SVOO型
・SVOC型
・受動態
・その他
その他
A外心統語を含むもの
準動詞句(名・形・副)
・(for S) to V
・S's Ving
・前置詞+Ving
関係詞節(形)
・S who V…
・S whose ○ V…
・O that S Vt など
名詞節
・what Vt
・what S Vt
・if/that S V…
・仮主語、仮目的語
・時制の一致
副詞節
・when/until etc. S V
・仮定法 など
B落ち穂拾い
比較
否定
話法
基本的な作文力(知識ではない)を養成するには、以上のように訓練していくのが最良であろう。例文をたくさん暗記するのも悪くはないが、覚えたものがそのまま使えるような場面ならともかく、臨機応変な変化を要求される場合には歯痒い思いをすることが多い。そこを何とかしよう、というのが今回の趣旨である。
なお、この言語演算訓練においてはある程度の数の素材(主に単文)が必要となる。それは文法書や辞書からとってきてもよいが、もし音声素材付きのテーマ別モノローグ集が手にはいるのであれば、それを最大限に活用するのがよいであろう(めぼしい文を図式化→正確に理解→単文として切り出す)。音声付きであれば同じ素材を使ってシャドーイングをするなど、多角的な利用をすることができる。その教材をある程度こなしたら、更にテーマ別の単語集や表現集の大量暗記へと進むこともできる。
(目次構成を修正した on 08/08/06)