TOEIC の得点力と「英語力」との間には重なる部分もそうでない部分もあろうが、そのうちのどの部分を重視するかは各自が自己責任で決めればよい。仮に「TOEIC の Part7 で全問正解することが私の生き甲斐」でもいいのだ。そもそも「英語はやらない」という選択肢すらあるのだから。
https://twitter.com/George_Ohashi/status/647613421324660737
このテーマについてはいろんな意見があるように見える。Twitter なんかで荒れることもある。しかし、実際にはそれほど違わないことが多いのではないだろうか。というのも、結局のところ、多様性を否定する発言はしづらいからだ。
荒れてしまう原因の一つとして、「せっかく TOEIC の勉強をするのなら、英語力の向上にもつなげないともったいない」といった種類の主張があると思う。
「もったいない」は発言者の主観であり、この主張自体も「英語力の向上にも努めることが TOEIC 学習者の義務だ」とまでは言っていないのだが、読み手の中には「押しつけ」ととらえてしまう人が存在する。もちろんそれは深読みのしすぎであり、本来ならば発言者に確認をすべきものだ。反論するのはそのあとでよい。振り上げた手は下ろしにくいものだからだ。
Twitter での炎上にはいろいろなパターンがあるのだろうが、上記のような主張に対して必要な確認をとらずに反論(いわゆる脊髄反射)することから始まる場合も少なくないだろう。それを避けるには、論理的思考力や日本語力を鍛えることが大切なのだと思う。まずは落ち着いて、「他の解釈はありえないか」などと考えてみることだ。(cf. 合憲限定解釈)
一方で、投稿する側も、このような反応を見越して表現方法を調整することが望ましいと言える。最初からスキのない表現をしておくわけだ。ただし、これがかなりの難題であることは私も重々承知している(実際、この記事は Facebook 投稿後に何度も何度も書きなおした)が、それでも取り組むべきであると思う。
なお、不要なトラブルを避けるには、普段からの人間関係が大きく物を言う。特に、直接会って何度も(できれば飲みながら長時間)話し合ったことのある相手とは、意見の相違があってもあまりギクシャクしないものだ。
それだけに、Twitter 上などで私の知人同士が互いに未対面のままトラブっているのを見ると、それこそ「もったいない」と思ってしまう。「会いたければいつでも紹介するぞ」と言いたくなる。
その意味からはやはりネット上でのやりとりだけでなく、機会を見つけて直接会うようにすることをオススメしたい。いわゆるオフ会はもちろん、勉強会の類(たいていは懇親の場がある)も大いに役立つ。ある程度の人脈ができると、そこから更に芋づる式に広がっていく。
私自身はというと、一昨日には英語関係者たちと昼過ぎから夜遅くまでカラオケ+肉食パーティをやったし、今日も ICEE 見学でいろいろな人と会うことにしている。健全な人間関係があればこそ、健全な議論ができるのだと思っている。