(1) 新刊 『英文構造図』(第3版) 大好評発売中!
  10265528_10152449507841816_3640753823111937564_o.jpg
(2) 英文構造図の詳細は 公式サイト をご覧ください。
(3) ブログ記事の体系的閲覧には 目次一覧 をご利用ください。

2015年02月22日

わが卒論より「母語の習得と思考力の発展」

これも24年前に提出した卒論の一部。先月投稿した「言語と〈言語規範〉」の2つ後の項目。注意事項も同じ。

母語の習得と思考力の発展

 表現とは一般的には認識の逆反映である以上、「ワケも分からずに……」というのを除けば、人間は自身の認識のレベルに応じてしか表現できないはずである。
 であるから特に母語の場合は、元々ゼロに等しかった認識が複雑化していくのに並行して、言語表現も複雑化していくことになる(ただし機械的に対応しているわけではない)のであり、また、そうならざるをえないわけである。

  (図1つ割愛)

 参考までに述べておけば、日常生活における体の動きの習得について、「……これとても、初めはやはり力強くやることで創ったものではなく、幼児から成年になる過程で、つまり、力を入れようにも力がないレベルで形をとることから始まったものです」(南郷継正『武道への道』p.122)と言われているのであるが、これと同様のことが言語についても言えるのである。
 そして、それなりの言語能力が身に付くと、今度は逆に(音声)言語表象を使って概念の運用が積極的に行われるようになる(二重ラセン状)。もちろん、他人の言語表現をとおして他人の思想について学ぶ(文化遺産などの習得)、ということも並行して行われることになる。
 ところが、そのようにして発展した認識能力の持ち主が他の言語(規範)を習得しようとする場合、大いなるジレンマにぶつかることとなるのである。つまり、表現したいことはあるのに、それにふさわしい表現形式が(少なくとも即座には)思い浮かばない、というジレンマである。これは、母語習得の場合には、認識能力と表現能力とのギャップが小さい関係上あまり問題にならないのであるが、大人(中学生でも同様)の場合には、いわゆるブロークンへの道を進む最大のキッカケになるものである。
 そこで、「外国語で考える」実力を付けるためにも、初めのうち(といっても発音の基礎は習得した上でのことである)は、内容面にはあまりとらわれすぎずに形式的な訓練をシッカリと行わなければならない。その意味では、外人とのオシャベリなどは、余程注意しない限りは危険なものである。
 なおここで「外国語で考える」とは、外国語の単語の(音声)表象を原則的には文法に則った形で頭の中に並べることによって概念の運用をすること、である。
 ちなみに、後述の速読理論における「視読」の場合は、単語の文字表象から直接(音声表象を介さずに)概念構成し、更に追体験していくのであり、認識の論理構造は同じである。

オマケ:最後の段落に関しては、この卒論よりも少し早い1988年に「2重アクセスモデル」というものが門田修平氏によって発表されているらしい。

以上、何らかの参考になれば…。



posted by 物好鬼 at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 語学の本質 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月07日

語学にはやはりウォークマンがあると便利だ・2

4年前に書いた「語学にはやはりウォークマンがあると便利だ」の続編(?)。

4年前に購入したものは今でも一応問題なく動く。幸いなことにいわゆるソニータイマーも発動してはいない。それに、今月はあまりお金を使わないつもりでいた、というのもある。

しかし、4年も使っているとさすがにバッテリーの持ちが悪くなってきた。3〜4時間は動くのだが、半日とかの外出では少し不便に感じてしまう。私は大書店に長居することが多いが、そんなときはウォークマンがないと耳が淋しい。ここ数日で急に不満が大きくなってきた。

そんな出来心ゆえに、一昨日の仕事帰りに秋葉原に寄った。カタログは家に置きっぱなしだったから購入機種は決めていなかったが、大ざっぱに

 ・スペックは前回と同じ程度か少し上
 ・価格は前回と同じくらい(もちろん安い方がありがたい)

とは考えていた。(高級な ZX シリーズは価格ゆえにこの時点でボツ。)

店に到着するなりカタログを1冊手に取り、めぼしそうな機種に店頭価格を書き込んでから機能を細かく比較していった。もっとも、現時点ではハイレゾ(CD の数倍の情報量を持つ高音質音源)にはあまり興味がないので、語学関連機能とメモリ容量以外はほとんど無視することになった。

つまり、語学関連機能を搭載しているAシリーズSシリーズEシリーズに絞られたわけだ。

このうちAシリーズはややハイスペックであるが、SシリーズとEシリーズは4年前に買ったもの(Sシリーズの一つ)にかなり似ている。ただ、Eシリーズはメモリ容量が 4GB しかないうえ、動画が扱えない。私の手元には語学・音楽などあわせて 26GB くらいのデータ(写真と動画も少しずつ)があり、そのうち 20GB くらいを持ち歩いているから、さすがに 4GB では話にならない。動画も扱えた方がよい。

ここでEシリーズが脱落し、AシリーズとSシリーズが残った。両者の違いはいくつかあるが、ハイレゾ関連以外だと、主にメモリ容量と価格が違う。

 Aシリーズ:64GB(36,180円)、32GB(26,460円)
 Sシリーズ:16GB(18,900円)、8GB(15,500円)

 ちなみに4年前のものは 32GB(19,800円)だった。Aの 32GB のものは(機能も上なのだろうが)価格も上がっており、逆にSはメモリ容量が 2/1 や 1/4 になっているのに価格はそれほど違わないのがわかる。そのことに気付いた私は「何てこったい!」と思ったが、これはおそらく「せっかくならハイスペックな機種を買え!」という天の声なのだろう(違)。

というわけで、Sシリーズがボツった。残るはAシリーズの2つ(メモリ容量のみ違う)だ。

手持ちのデータが 26GBくらいあると上に書いたが、これは今後増える可能性もあるから、その意味で 64GB は魅力的だ。一方の 32GB は現状維持ということになるが、それでも満タンになるにはまだしばらくかかるだろう。でもなあ…、と考えていたときに気が付いたことが一つ。このAシリーズには microSD カードを使うことができるのだ(ただし、内部メモリとの切換に一手間かかるらしい)。ならば、それは必要になったときに買い足せばよい。つまり、32GB タイプでよい。

以上のようなプロセスを経て、最終的に NW-A16 という機種に決定した。色については今回はシルバーを選択した。

蛇足だが、現在のウォークマン(「語学学習モード」があるもの)には「ダンスモード」というのが追加されている。これは「語学学習モード」と違って「クイックリプレイ」はないが、かわりに「スピードコントロール」が使える。それも「語学学習モード」のときよりもかなり扱いやすく、かつ5%刻みになっている。つまり、「A-Bリピート」を使わないのであれば、「語学学習モード」よりも「ダンスモード」にしておいた方が便利ということだ。

蛇足の蛇足。さらに「再生範囲」という設定もある。普通、ある曲を選択すると、その曲の後にすぐ次の曲、そのまた次の曲…と進み、そのフォルダ内の最後の曲まで片付くとそこで終了するか先頭に戻る(詳細はプレイモードによる)。ところが「再生範囲」を「全範囲を再生」に設定しておくと、次のフォルダの先頭に進む(以下同様に片っ端から再生していく)。これはこれで面白い機能だと思う。

具体的な使い方については現在試行錯誤中。結果は近日中に書きたいと思う。


以下、検討した機種(スピーカー付属タイプは割愛)。色も適当に選んだ。
※購入に際しては、リンク先のレビューなども参照されたい。

  
  


posted by 物好鬼 at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ツールたち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。