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2014年08月05日

古いことと新しいこと

新しいことを学ぶときは自分自身の問題に引き付けて考えるとよい、といったことがよく言われる。具体的な問題意識は確かに役立つし、興味関心が強い方が熱心に根気よく学ぶことにもつながるだろう。

しかし、その「新しいこと」自体を本当に吸収したいのであれば、自分の具体的な問題の解決に役立てようといった考えを脇に置いて、与えられた素材と虚心坦懐に向かい合うことが大切だ。

武道でもそうだ。私のところに来る人の中には先に他の流派(バレエや体操なども含め)を学んでいる人がいる。私がときとして彼らに言うのは「自分がこれまでに学んできたことを役立てようと思いすぎない方がよい」ということだ。

更に私は続ける。「自分がこれまでに学んだことを役立てようという気持ちが強すぎると、今学ぼうとしている『新しいこと』が入って来づらくなる。それを避けるには、一旦は『これまで学んだこと』を忘れ、今ここでやっていることに向き合うこと。とは言っても別に『これまで学んだこと』が消えてしまうわけではないから、その中に役立つ部分があれば新しい素材と次第に繋がってきて、役立てられるようになる」と。

ここまで読んできたところで「それは心理学でいうところの順行抑制とかのことか?」のように考えた人は注意が必要だ。理由は言うまでもあるまい。


補足1)

関連して考えたのが、「(たとえば)三角関数は何の役に立つんだ?」という発想方法をとる人は、数学(この場合は三角関数)が苦手でありつづける可能性が高い…のではないかということ。

数学などはある種のゲームのように、与えられたものを素直に受け取って楽しんで学べるようなタイプの人間が一番伸びるのではないだろうか。何の役に立つかなどということは、ある程度学んだ後に考えるくらいでちょうどいいのではないか。

パソコンにも語学にも(程度の差はあれ)同じことが言えると思う。

補足2)

相手(教科書も先生も)が提供する世界に身をゆだねる、という感じだろうか。学びのときに斜に構えているといいことはない。それは充分な実力を付けたあとで批評的に行うべきこと。

posted by 物好鬼 at 05:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習一般について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする