【1】 英文構造図の館(新館)
    ◆概要、例文集、各種ツール、拙著紹介など。
【2】 体系的閲覧は 目次一覧
    ◆エントリーが分類整理して並べられています。
【3】
  ◆言わば「別館」となります。
【4】
  ◆ブログ主個人の Twitter アカウントです。

2012年05月22日

遅まきながら Twitter 始めました!

Facebook を始めて3年と4〜5ヶ月になりますが、ようやくにして Twitter も始めました。画面上部のリンクからどうぞ。(とりあえずは個人名のアカウントのみです。)

posted by 物好鬼 at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月13日

英語例文集のページを始めました!

英文構造図の専用サイト(新館)に「英語例文集」というページを用意しました。

今後は、新たな例文と便利な機能を徐々に追加していく予定です。

posted by 物好鬼 at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ツールたち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

能力開発には2つのプロマネが大切

(Facebookに書いたもの)

実力を向上させる取り組みは、ビルの建設に似ている。目標が決まったら本格的な設計図を描き、作業を分割し、スケジューリングし、必要な資源を調達した上で、しかるべき順序と熱心さで相応の資源を投下して、はじめて真っ当な結果が出せる。

これは文字通りの意味でのプロジェクトマネジメントを必要とする作業だ。だから、自らの目標達成に必要と思われる範囲でよいからプロジェクトマネジメントの勉強をして、それを自らの学習に適用すべきである。これが1つ目のプロマネ。

ところで、設計図や作業分割を適切なものにするには、目標とする能力(いわゆる「技」に限られない)が有する過程的構造と、自分自身がそのレベルへと至る<上達>の過程的構造とを、それなりに見抜かなくてはならない。

これはなかなか困難な作業であり、体系的な方法論(上達論)はまだ存在していないと思う。しかたないからその不足分を自力で埋めたいわけだが、その際に有効なのが、プロと呼ばれる人々を模倣することである。これが2つ目のプロマネ(真似)。

ただし、模倣するに当たっては、目標とする人物の現在の姿だけでなく、そこに至るまでのプロセスをよく観察しなくてはならない(2種類の過程的構造に対応)。と同時に、個性や環境の違いにも配慮する必要がある。

残念なことに、能力的な目標については現在の姿ばかりが注目されてしまうことが多いと思う。武道などは特にそうで、最初から達人技を求めてしまうケースが後を絶たない。いわゆる「秘伝」なるものも、そういった幻想の一因なのかもしれない。

(……と、書くだけ書いてみた。)

posted by 物好鬼 at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習一般について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日

「英文構造図の館(別館)」ができました!

「英文構造図」専用の新しいホームページ

  「英文構造図の館(新館)」

ができました。(ちなみにこのブログが「本館」、Facebookページが「別館」です。)

まだささやかなものですが、新しいツールや例文集などを徐々に追加していく予定です。

今後ともよろしくお願いいたします。
posted by 物好鬼 at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月01日

訛(なま)りすぎないのは思いやりの一つ

ここ最近、発音(音声面)の重要性を強調しているが、別に全ての人が同じ目標を持つべきだと言っているわけではない。それでも、訛りがヒドすぎるのは決して賞められたことではない。なぜか?

これは外国人と日本語で話す場合をイメージしてもらえば分かりやすいと思う。相手の訛りがひどいと聴き取りに苦労するし、それが長時間続くとイライラしてくることもありうる。これは癖字の場合と同じ。話すスピードが速い場合はなおさらだ(訛っている場合はユックリな方が聴き取りやすい)。相手が英語を解する場合は、(自分の英語が多少下手でも)英語に切り替えた方がラクだと感じることすらある。

自分が英米人などと英語で話すときはちょうど逆の立場になる。現実問題として日本語を充分に解する外国人の割合はさほど大きくはないので、英語で話さざるをえないことが多い(英語すら通じないこともママあるが)。そのとき、もし自分の発音が悪すぎたら、相手に不必要な苦労を強いることになるかもしれない。旅行での会話ならそれでもよいだろうが、日常生活の一部を共にするくらい親密な人間関係がある場合には、こんなことで相手を苦労させ続けるのはやはり避けたい。なので、そういう問題が発生しない程度の発音は身に付けておくのが望ましいと私は考えている。

もちろん、同じことを相手(の日本語など)に強制するわけにはいかない。それでなくても方言の問題もあるので、こちらはこちらで幅広い発音に対応できる柔軟性も必要だろう。最近はTOEIC教材などでも米英加豪の発音を聞き比べることが簡単にできるようになったが、とてもよいことだと思う。

なお、私があえて完璧なアメリカ発音を目指しているのは、あくまでも個人的な「こだわり」である。とはいうものの、音読であれ会話であれ、アメリカ人(など)顔負けの発音でできれば、大きな(自己)満足につながるだけでなく、生徒(もしいれば)の目も違ってくるのは間違いないと思う。その意味からは、ある程度の「こだわり」は他の人たちにも勧めたい気持ちはある。英語学習に割ける時間に限りがある以上、さすがに強制まではできないけれども。


画面上部の英文構造図作成ツール『図でわかる英文の構造』(初版)もヨロシク!

posted by 物好鬼 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習素材間の関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月30日

『日本人のための英語発音完全教本』

私は高3の頃に発音の勉強に熱中したことがある。本格的な教材は見つからなかったが、発音記号を一つひとつ攻略し、歌を使って反復練習したものだ。身近な英語教師たちのレベルはすぐに追い越した。そして翌年(浪人時代)に知り合いのアメリカ人から「あなたの発音は日本人のものとは思えない」と言われたことに気をよくして勉強・練習を続けていたら、東大教養学部の英語の授業では「発音の専門家」という名誉ある綽名を教官からもらった(その教官の発音は見事なクイーンズイングリッシュであった)。その後10年以上たってからリズムの重要性に気が付いて更に勉強。一つのCD素材を300回以上反復することで高い成果を上げたと自負している。

これはまったくの余談だが、駒場寮に住んでいた頃、同じ部屋の住人から「“wool”って、本当は『ウール』じゃなくて『ウル』って発音するんですよね?」と聞かれたことがある。それに対して私が「いや、正確には /wul/ だよ」と実演してみせたところ、その彼は全く真似できなかった。これは当然のことで、/l/ は言うに及ばず、/w/ も /u/ も 基本練習なしでは正確に発音できないのだ。そんな音が3つ連続した語なのだから、簡単に真似できないのも無理はない。

さて、そんな私ではあるが、ひょんなことがキッカケで、ほんの数日前に音声面の勉強を再開した。今回は一般向けの本から専門家向けの本までターゲットを広げ、複数の大書店を何度も何度も訪れては書棚の本を片っ端から取り出して比較検討してきた。そして今日の午後になってようやく「これを買おうかな」という段階まで到達していたのだが、レジに行く直前になって見つけたのが、この『日本人のための英語発音完全教本』だった。奥付を見ると、一昨日刊行されたばかり。道理で気付かなかったわけだ。B5判252ページで、全ページフルカラーである。その圧倒的な詳しさと分かりやすさに驚いた私は、ためらうことなくその本を購入した。

目次は次のとおり。

第1章 英語発音を学ぶ前に
  §1 発音が日本の国際化を阻んでいる?
  §2 英語発音に必要な息、声、筋肉をつくる
  §3 発音の知識を身につけよう
  §4 本書の構成と学習の進め方
  §5 イギリス英語とアメリカ英語

第2章 発音のための基礎知識と筋トレ
 第1節 声に関する体の器官の名称と基礎知識
  §1 調音器官
  §2 有声音と無声音
 第2節 英語らしく発音するための最重要課題とトレーニング
  §1 英語の「息」と「声」
  §2 準備体操
  §3 英語の息をつくる
  §4 英語の声をつくる
  §5 舌と顔の筋肉を鍛える
  §6 英語の息と声 究極のトレーニング法
  ●英語発音のための10分間エクササイズ

第3章 子音
 第1節 子音の基礎知識
 第2節 子音の発音
  §1 鼻音
   1. /m/
   2. /n/
  (以下略)
  聞き取りにくい子音の発音
  発音解説(コラムとして点在)

第4章 母音
 第1節 母音の基礎知識
  §1 母音の分類
  §2 英語の母音の数
  §3 イギリス発音とアメリカ発音の違い
  §4 母音図
  §5 母音の発音と唇の形
  §6 母音の共鳴スポットと声のベクトル
  §7 位置によって違う母音の長さ
  §8 母音の発音をする前に留意すべき点
 第2節 母音の発音
  §1 前舌母音
  (以下略)

第5章 音の連結
 第1節 語中の音の連結
  §1 語中の子音の連結
  §2 歯茎音、歯音の連結と舌の位置
  §3 子音の連結による音の添加と脱落
  §4 語中の母音の連結による半母音の添加
  §5 語中の強母音の半母音化とあいまい母音化
  §6 長い単語の読み方−アクセントとドッグブレス
 第2節 2語の連結、同化、脱落
  §1 英語の強弱リズムと機能語・内容語の関係
  §2 母音と子音の連結
  §3 母音および子音の弱音化と脱落
  §4 2語の子音連結
  §5 母音+母音で半母音の添加
  §6 2語の連結による音の脱落
  §7 2語の連結による音の同化
 第3節 ナチュラルスピードで英語を読む
  §1 英語の等時性リズム
  §2 イントネーション
  §3 句末原則
  §4 本来のアクセントと位置が変わる場合
 第4節 まとめ
  §1 アメリカ発音のまとめ  子音/母音
  §2 イギリス発音のまとめ  子音/母音

このうち、第2章で紹介されている基礎知識は「身に付ける」という観点からなされたもので、他ではなかなかお目にかかれないと思う。それも、とても詳しい。

また、第3章・第4章における各「音」の解説は、写真・イラスト・図・文章を併用して非常に詳しく丁寧になされている。英音と米音の違いについてもかなり踏み込んで解説されている。

第5章も秀逸。

CDとDVDが1枚ずつ付属している(最後の「まとめ」のみダウンロード)。

全体的な評価としては、音声学の専門家になるのでもない限り、これ1冊あれば足りるはずだ。他の本は一切必要ないと言い切ってもよいくらい、圧倒的なボリュームと分かりやすさを誇っている。本格的に学びたい人には必携の1冊だと思う。特に英語教師にお勧めしたい。


※リンク先に紹介動画がある。
※サンプルページなどはこちらで。

画面上部の英文構造図作成ツール『図でわかる英文の構造』(初版)もヨロシク!

posted by 物好鬼 at 20:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 個別の教材について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月29日

“not more 〜 than”と“no more 〜 than”

某匿名掲示板を見ていたら、“not more 〜 than”と“no more 〜 than”の違いが複数のスレで話題になっていた。これは昔からよく知られた(悪名高い?)テーマである。

違いを説明するにあたっては必ずと言ってよいくらい

 “She is not more beautiful than her mother.”
 “She is no more beautiful than her mother.”

というかたちで対比がなされ、「“no”は“not”より強い否定を表す」などと説明される。

しかし、このような説明では、「ならばどうして“no”のときにはイコールになるのか?」という疑問はなかなか解消されないのではないだろうか。そこで以下では少し違う説明をしてみたい。

まず、前者つまり

 “She is not more beautiful than her mother.”



 “She is more beautiful than her mother.” (つまり、彼女彼女の母)

単なる否定である。この場合、“not”は文全体(語句としては“is”)を否定していて、その意味は「彼女彼女の母」になる。これについては問題ないであろう。

それに対して後者つまり

 “She is no more beautiful than her mother.”

の場合、“no”は直後の“more”にかかっている(安藤『現代英文法講義』p.578、また p.583 も参照)。どういうことかというと、これは

 “She is more beautiful than her mother.”

を基本にして、その“more”の程度が much(much more=はるかに上)でも 10%(10% more=1割ほど上)でもなく no(no more=0%上)だと言っているのだ。

つまり、“no more beautiful”は「より美しい」割合が0%だという意味なので、(“not more”の場合とは異なって)割合がマイナスの場合(彼女彼女の母)が出てくる余地はないことになり、「彼女彼女の母」になる。

そのためこの構文は、聞き手が“Her mother is beautiful.”とは思っていないことを想定して、「母ちゃんも不細工だが娘も同レベルだ」という意味で使われることが多い。それで受験レベルの文法書はほぼそういう姿勢で書かれているのだが、実際の使われ方はやや流動的・不透明であるらしく、専門家の間でも意見が分かれているようだ(→※)。

※とりあえず次の3点に注意が必要であろう。
 (1) 同じ形式であっても、否定の「含み」を持たない場合がある。
   参考1) 杉山『英文法詳解』pp.537-538
 (2) 比較級を“-er”で作る形容詞について“more”を使用すると否定の「含み」が出る。
   参考2) 江川『英文法解説』p.177
   参考3) 比較の構造(“than”の「関係詞型」と「接続詞型」)
 (3) “no more 〜 than”が“not more 〜 than”の意味で使われることがある。
   参考4) 岡田『英語の構文150 New Edition』p.237
   参考5) no more thanのイディオム用法と非イディオム用法


なお、拙著『図でわかる英文の構造』(初版)では、このテーマを含めたさまざまな構文について構造図を使って解説している。ぜひ参照されたい。




posted by 物好鬼 at 17:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 英語論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月26日

『INSPIRE総合英語 三訂版』

3ヶ月前に出たばかりの文法書。フルカラーで見やすいが、その割に色遣いは穏やかで目に優しい。

A5判で680ページというボリュームからも分かるように、高校英語の範囲を充分に網羅している。版元曰く「日常学習から難関大入試までを完全網羅」とのこと。

各章のはじめには warm-up と呼ばれる部分(ここは「ですます調」で書かれている)があり、その後に本文が来る。そしてその本文では、単元ごとに核となる例文を掲げ、それぞれに対応する解説が付されている。索引は30ページ程度。

付属CDはないが、基本例文(全702例文)の音声(MP3をZIPに圧縮して22.6MB)がダウンロードできるようになっている。


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posted by 物好鬼 at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 個別の教材について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月25日

『脱・日本語なまり―英語(+α)実践音声学』

発音の勉強はしてみたけれど、はたして正しい道を歩いているのか気になるという人のための本。発音記号自体に馴染みのないレベルの人には向かない。

序章は簡単なチェック。ここで何問も落とすようでは情けないが、英語の先生にもそういう人は少なくない気がする。

第T章は、日本語の音。同時に音声学の基礎も学ぶ。

第U章は、英語の音。日本人が陥りやすい「なまり」と、それを克服する方法を述べている。
また、ビートルズの Yesterday が実はかなりアメリカ的な発音で歌われているという事実が示されていて、なかなか興味深い。

第V章は、英語以外の外国語の音。代表的な音に関する説明の後、28の言語が取り上げられている。

200ページくらいの分量なのに、索引は意外に充実している。

リズムやイントネーションには触れられていないので、別途補充する必要がある。

CDは付属していないが、著者のサイトから音声をダウンロードできることになっている。ただ、(ざっと見たかぎりでは)一括ダウンロードできるようにはなっていない模様である。これは改善を望みたいところ。


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2012年04月23日

‘ar’と‘er’の発音

要するに、'park' の 'ar' と 'certain' の 'er' の発音である。どちらの音にも複数の綴りがあるが、この2つで代表させることにする。

米音の場合、'ar' は母音の後に舌を巻いてR音性を付加する。そしてこの種のRは「R音性母音」などと呼ばれ、母音の一種とされる。つまり、全体としては二重母音になる。(英音ではそのまま伸ばすので長母音になる。)

一方、'er' は最初からR音性を帯びているので、米音でも長母音となる。(英音ではR音性なしの長母音になる。)

さて、仕事帰りに丸善本店(オアゾ)に寄って発音関連の教材を片っ端から漁ってみたところ、'ar' を長母音であるかのように説明しているものと、'er' を二重母音であるかのように説明しているものとが、それぞれ1冊見つかった。それ以外に、説明が大ざっぱすぎて判定不可能なものも1、2冊あった。

それらの中には有名な教材も含まれているが、いずれも一般学習者向けに書かれたものである。表題に「音声学」という語を含む教材については(店内にあった10冊程度に関する限り)全て正確な説明がなされていた。なので、一般学習者向けの教材を選ぶ場合には、そのあたりに少し注意が必要である。

なお、研究社の英和辞典には昔から発音解説の付録があるが、これはシンプルながらとてもよくできていると思う。専用のCDもある↓ので、安くあげたい人にはオススメである。


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posted by 物好鬼 at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 学習素材間の関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする